# 読後メモ：近くにありそうな話題（AIによる補足）

ここだけはAI（Claude）が書いている。1〜4を読んだあとに、近くにありそうな話題を並べたメモ。

記事はこれらを下敷きに書かれたわけではない。ここに挙げたものが記事の見立てを裏付けたり、正しさを保証したりするわけでもない。似ているところと違うところを両方書いておく。書誌は記憶に頼っていて、論文はarXivの書誌だけを確かめた。本文の読み方には、こちらの誤読が混じっているかもしれない。

## 物語論の言葉：一度起きたことを何度も語る

ジェラール・ジュネット『物語のディスクール』は、出来事（物語内容）と、それを語る文章（物語言説）を分けて考える。そのうえで、両者の関係を「順序」「持続」「頻度」などで整理している。

- 頻度：一度起きたことを一度語るか、一度起きたことを何度も語るか（反復的な語り）、何度も起きたことを一度にまとめて語るか、を区別する
- 持続：出来事にかかる時間と文章の長さの比を、情景・要約・省略・休止といった速度で見る

1の「出来事はひとつなのに描写のかたまりが何度も作られる」は、頻度の言葉でいえば「一度起きたことを何度も語る」にあたる。1で導入された「ストーリー／出来事／描写ブロック」の区別も、この枠組みに近い。

違うところもある。物語論では、反復的な語りは書き手が選ぶ技法の一つとして扱われる。記事が問題にしているのは、選んだつもりがないのに起きてしまう反復のほうだ。また、1の「一行の言及で済ませる」は、持続の言葉でいえば、情景を要約や省略に切り替えることにあたる。

## 反復が読みどころになる例

同じ出来事を何度も語ること自体が作品の中心になる例もある。芥川龍之介「藪の中」は、ひとつの事件を複数の人物の証言で語り直す。語り直すたびに食い違いが生まれ、その食い違いが読みどころになっている。

4の「反芻として読めるのは、思い返すたびに受け取り方が少しずつ変わっている場合だろう」という留保と、向きが近い。語り直しが読者の理解を更新するかどうかが、足踏みと読みどころの分かれ目になるのかもしれない。

4の「反芻」そのものには、ドロシー・テノフ『Love and Limerence』で名づけられた「リメランス」が近い。恋愛の初期に、相手のことを繰り返し考えずにいられなくなる状態を指す言葉だ。ただしこれは登場人物の側の状態を指す心理学の概念で、読者がなぜ反芻の描写を楽しむのかを説明するものではない。

## 書かないことについての、よく引かれる言い回し

- ヘミングウェイの氷山理論（『午後の死』で語られたもの）：書き手が分かっていることなら、省いても読者はそれを感じ取る、という考え方。1の終わりの「語らないことで伝える」と近い
- 「murder your darlings」（アーサー・クィラー＝クーチの講義録『On the Art of Writing』の言葉。「kill your darlings」の形でよく引かれる）：気に入った表現ほど削る対象として疑え、という忠告。1と2の「単体で綺麗に書けているから捨てられない」の裏返し
- スティーヴン・キング『書くことについて』の「第2稿＝第1稿−10%」：推敲は足すより削る作業だ、という目安
- 「Show, don't tell」（見せろ、語るな）：創作指導でよく言われる格言。2の「説明的なあらすじを排除し、感情や情景を細かく書き込むことこそが文学的な深みである」という単純化されたルールは、これに近い。格言自体が誤りなのではなく、まだ見せていない場面に使う手を、すでに見せ終えた場面にまで使ってしまうことのほうが、2の問題にしていることだ

どれも書き手向けの心得で、記事の観察を説明するものではない。また、2が描く「削ろうとすると前後が崩れる」労力については、この種の言い回しはあまり助けにならない。削るべきだと分かっていても削れない、というのが記事の話だからだ。

## 言語モデルの側の研究

- Holtzman ほか「[The Curious Case of Neural Text Degeneration](https://arxiv.org/abs/1904.09751)」（ICLR 2020）：尤度を最大化する生成が、単調で妙に繰り返しの多い文章になることを扱う。ただし、ここでいう繰り返しは、主に語句や文が近い範囲でループするものだ。1がわざわざ区別している「言葉は違うのに同じ場面を見せられる」反復とは、層が違う
- Liu ほか「[Lost in the Middle: How Language Models Use Long Contexts](https://arxiv.org/abs/2307.03172)」（TACL）：長い入力のうち、中ほどにある情報がうまく使われにくい、という観察。3の「長文耐性の低さが分割生成を強いる」の背景として思い出したが、扱っているのは情報の取り出しで、物語の生成ではない
- Yang ほか「[Re3: Generating Longer Stories With Recursive Reprompting and Revision](https://arxiv.org/abs/2210.06774)」（EMNLP 2022）：計画を立て、少しずつ書き足し、書き直すことで長い物語を生成する試み。3で書かれた「前提を注入しながら分割して生成する」工程を、研究として組み立てた例にあたる。この種の研究が「読者にどこまで見せたか」（1の言葉）を状態として持っているかどうかは、確かめていない

## 確かめていないこと

記事の中心にある「描写のかたまり単位の重複」を、意味の水準で検出したり測ったりする研究や道具があるかどうかは、このメモでは調べていない。3の「プロファイラにならざるを得ない」という見立てに近いものがあれば、そこが一番の隣人になると思う。
